椎間板ヘルニアの原因と治療方法
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あーどうしてサイズが元に戻らないの??

あーどうしてサイズが元に戻らないの??
産後にお尻が大きくなった。お腹がポッコリ出て、妊娠前のズボンがはけなかったなど妊娠前と産後ではだいぶ体系が変わってしまいます。 その原因は骨盤の歪みからくるものが多く、腰痛や恥骨痛、尿漏れ、痔などの不快症状が出てくる事も多々あります。 また骨盤を歪んだままにしておくと、二人目の妊娠ではもっと重い症状が出てしまったりします。 そこで産後の骨盤の歪みの知識を知って頂き、痛みの無い生活を送れるようにしましょう。
はじめに
骨盤とは? 骨盤はお腹の赤ちゃんを守るとても重要な器官です。上半身と下半身をつなぐ体の中心にある骨のこと。骨盤の上には脊柱という骨(7個の頸椎と12個の胸椎、5個の腰椎)、いわゆる背骨がついていて、頭と上半身を支える役目を担っています。 妊娠前から産後までどのように体系が変化していくか?お話します。
1. 妊娠前、妊娠初期
通常骨盤とは寛骨(腸骨、恥骨、座骨)、仙骨、尾骨で構成されていて左右対称の逆三角形に似た形をしています。
2. 妊娠中期
お腹が徐々に大きくなり、骨盤の関節が緩みます。お腹の大きさに比例し重心が変わり、姿勢も変わっていきます。
3. 妊娠後期
赤ちゃんが大きくなり、お腹が前に出てくる事で腰椎のS字カーブがきつくなり(腰が常に反っている状態)、腰椎に負担がかかり、腰痛になりやすくなります。
4. 産後
出産後は出産で骨盤が最大に緩み広がる為に、ふとした動きで骨盤が歪み、腰痛が出やすくなります。
では、広がった骨盤は出産後にはどのようになるのでしょうか。「骨盤はゆっくりと元の大きさに戻っていきますが、骨盤が緩む為に、体を動かすと骨盤が歪む人がいます。これを医学的には骨盤輪不安定症と呼びます。この状態が“骨盤の歪み”です。産後あらわれるトラブルも、これが原因の事が多いです。
1. 尿もれ
骨盤内の臓器を支える「骨盤底筋」が緩むのが原因です。出産時に骨盤底筋群を損傷してしまったり、緩んでしまう事で起こることがあります。
2. やせない
血行が悪くなるため脂肪の燃焼がうまくいかなくなります。
骨盤が妊娠前の状態に戻らず、骨盤が歪んだ状態が続くと、周囲の血行が悪くなってしまい血流が滞ります。血流が悪くなると脂肪の燃焼もうまくいかなくなり、出産後「下っ腹が出たまま」「体型が元に戻らない」「太りやすくなった」と言う悪循環になります。
3. 腰痛
前述したように妊娠中には体重が増加し、子宮も大きくなります。おなかが前に飛び出すために体の重心が変わります。お腹が前に出てくる事で腰椎のS字カーブがきつくなり(腰が常に反っている状態)、腰椎に負担がかかり、腰痛になりやすくなります。また、「リラキシン」という関節を緩ませるホルモンが分泌するので、仙腸関節が緩みます。 仙腸関節とは骨盤の関節でここが緩む事で骨盤が不安定になり腰痛を引き起こします。
4. 股関節痛
骨盤の歪みが元通りにならず腰痛と同様、股関節痛の原因になります。 妊娠で骨盤が広がると同時に、股関節もだんだんと緩くなって出産に備えます。出産後は自然と元通りになっていくものですが、骨盤の歪みが完全に元通りにはならないため、腰痛と同様に股関節痛が生じることもあります。
5. その他の症状
骨盤に負担がかかりやすく様々な症状が起こります。
骨盤の歪みが直接の原因ではありませんが、出産後に頭痛や肩こり、不眠などの症状を訴えるお母さんもいます。赤ちゃんを抱っこしたり、これまでにあまり経験のない動作をすることも多くなる時期、骨盤にも負担がかかりやすくなっています。そうした症状にならないためにも、産後の骨盤のケアには気をつけたいところです。
・横座りやぺたんこ座り、足を組む
・ヒールの高い靴をはく、厚底の靴
・ローライズジーンズや窮屈なズボンをはく
・子どもを抱くときに腰骨にまたがらせるように抱く
・イスやソファにもたれて座る (腰を丸くして座る)
・子どもを自分のほうに引き寄せずに抱いたり、しゃがんでから抱っこしないで、腰を折るような形で子どもを抱く
・添い寝したままの授乳(添え乳)
特に産後は骨盤が緩んでいますので些細な事で骨盤の歪みが起こります。足を組んだり、寝ながらの授乳のほかにも、ローライズジーンズをはいたり、イスやソファにもたれて座るなど不快症状を悪化させる原因になります。日常の行動を思い返してみましょう。
昔から産後には無理をせず、一ヶ月は安静にする事が重要であると言われています。産後、骨盤の緩みが元に戻るには、最低でも2ヶ月くらいかかります。特に最初の一ヶ月は、安静にする事をお勧めします。産後の親などに家事を手伝ってもらい、産後一ヶ月の安静が保てるようにしましょう。最初に安静にできるかどうかで、その後の経過も変わってきます。日本には、「床上げ」という産後のママをいたわる風習があるぐらいです。 また、基本的には骨盤ベルトをつけて日常生活を行う事が良いでしょう。 緩んでしまっている骨盤をベルトでサポートしながら日常生活を送ることで骨盤歪みを抑えることが出来ます。 一ヶ月後後ぐらいから体に負担がかからない程度に運動をしたりストレッチを行いましょう。 その為に専門医にて骨盤矯正を受けて適切な運動、ストレッチをやりましょう。産後育児などで休まることが無いと思いますのでしっかりケアをして下さい。