椎間板ヘルニアの原因と治療方法
治療ブログ
思春期の女子に多い背骨の歪み
思春期の女子に多い背骨の歪み
思春期の女子に多い背骨の歪み それは側弯症です 脊柱(背骨)の弯曲異常による腰痛や背部痛(背中の痛み)についてお話させていただきます。 脊柱(背骨)の弯曲異常や側弯症とはどのような病気かといいますと一言で、脊柱(背骨)の並びが曲がってしまい痛みや様々な疾患を引き起こしてしまうことです。 人間の脊柱(背骨)は前後から見るとほぼまっすぐで横から見るとS字状の緩やかな弯曲になっております。これを「生理的弯曲」といい正常な状態です。これが前後から見て左右に大きく弯曲してしまったり、横から見て前後への弯曲が大きすぎる場合は「脊柱の弯曲異常」ということになります。つまり、正常な生理的弯曲が失われている状態を弯曲異常といいます。良く耳にするもので左右に大きく弯曲した状態を「脊柱側弯」、後方に大きく弯曲した「脊柱後弯」があります。こうした側弯、後弯を複合した弯曲異常が起こることも少なくありません。
脊柱側弯のタイプは2つに分類することができます。
1つは姿勢の悪さから起こる「機能性の弯曲異常」です。姿勢の悪さ以外に腰痛や坐骨神経痛などにより神経的反射から痛みを逃れようとしておこる一時的な弯曲異常です。これはあくまで病状が原因になり起こっているので背骨が変形していることもなくしっかりと原因の治療をおこなえば改善されていきます。
もう1つの原因は脊柱を構成している背骨や椎間板の変形による「構造性の弯曲異常」があります。背骨が変形した状態で固まってしまうため身体を反対方向に曲げても弯曲が消失しません。成長期に起こった場合は成長が止まるまで進行してしまうのが特徴です。
しかし、骨も日々新陳代謝をおこなっておりますので曲がった背骨を正しい位置に戻し、背骨に負担のかからない状態にしておくことで変形も新陳代謝により新生され改善されていきます。 脊柱が左右方向に弯曲し脊椎のねじれも伴うのが「脊柱側弯」です。機能性の側弯は一時的に起きている現象ですので病気ではありませんが、放っておくと痛みや様々な症状を引き起こしていきますのでお早目に対処されることをおすすめいたします。問題となるのは「構造性の側弯」で弯曲が一定以上になると「側弯症」と診断されます。椎骨が発育障害によって変形してしまうため極端な弯曲が起こりやすくその状態で固まってしまうと呼吸障害や内臓疾患などの障害にまで及ぶこともあります。
「側弯症」の中には原因がはっきりしているものが10%~20%は前後ありますが、残りの80%~90%は原因がはっきりせず「特発性側弯症」と診断されます。特発性側弯症は年齢によって異なる特徴があり乳児期(3歳まで)、学童期(4~9歳)、思春期(10歳以下)の3つに大きく分類されています。最も多いのは思春期で約80%を占めています。そして圧倒的に女子に多く弯曲が始まると自然に治ることはなく骨の成長が止まるまで進行し続けます。いずれの段階においても痛みなどの自覚症状がないため発見がおくれることがしばしばあります。症状が進行してしまうと手術での治療しか方法がなくなってしまうため、早期に発見して進行を食い止めるための治療をおこないましょう。
早期発見にまず大切なことは周囲の大人が側弯の疑いに気付くことです。学校などの検診も行われますが肩の高さや、肩甲骨の高さ、肩甲骨の突出の左右差、両手のひらを合わせて肘を伸ばし床に手をつけるようにおじぎしたときに左右で背中の高さに異常がないかをチェックできます。左右で異常に違いがある場合はレントゲンで骨の変形度合いや弯曲度合を調べましょう。レントゲンにてカーブの上端と下端の背骨の成す角度(側弯度)を調べますが、10度未満なら健常、10度以上20度未満なら側弯状態、20度以上だと側弯症と診断されます。
病院ではまず運動訓練、装具療法そして側弯の進行が強いようなら手術療法が選択されます。当院では背骨1つ1つの柔軟性やズレ、筋力のアンバランスやトレーニング、様々な手技を用いて背骨が回復できる環境を体に与え改善していきます。
日ごろから活発に動かすように努め筋力を強化することが大切です。筋力を強化することは側弯の矯正や矯正した姿勢の保持にも役立ちます。悪い姿勢が原因の機能性の側弯症は姿勢を正しくするように心がけ適度の運動を行いバランスの良い食事をすることがたいせつです。 日ごろからの意識もすごく大切なことですが何よりも大切なことは予防と早期発見です。 体の歪み、ズレをいつも正しくしておくことで意識したときに正しい姿勢ができます。 予防的に施術しておくことで早期発見にも繋がります。私達姿勢矯正のプロにお任せ下さい。症状がある方はもちろんのこと、歪みが少しでも気になっている方はお早目にご相談ください。本当の健康を手に入れましょう!