椎間板ヘルニアの原因と治療方法
治療ブログ
どうして治りにくいの? アキレス腱の痛みは!
どうして治りにくいの? アキレス腱の痛みは!
アキレス腱はふくらはぎにある筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)とかかとの骨を結ぶ腱です。 アキレス腱には柔軟性はほとんどありません。 ふくらはぎの筋肉の収縮を足に伝え、足関節のつま先を下げる運動を行います。 アキレス腱自体の障害をアキレス腱炎 アキレス腱を覆いアキレス腱の滑りをよくし、腱への栄養供給をする組織(パラテノン)の障害をアキレス腱周囲炎と言います。 この2つは同時に損傷することが多いです。 症状としてはアキレス腱(かかとへの付着部から上方~6cm部分)に腫脹が見られ、痛みがない側のアキレス腱と比べて腱の太さが太くなります。押すと痛みが増強。 ひどい場合には熱感や発赤も見られます。初期段階では運動終了時や朝起きた時に痛みが出現します。 ひどくなると安静時にも痛みを感じ足のつま先を上げる時に痛みが強くなります。 足関節の動きが悪くなり、アキレス腱周囲炎では足の関節を動かすと腱にきしむような摩擦音が聞こえることがあります。
主な原因はランニングや跳躍時、ふくらはぎの筋肉が収縮するとアキレス腱に負荷がかかり踵の骨を引き上げます。アキレス腱にかかる負荷の蓄積によりアキレス腱に微細な傷や断裂が発生、炎症を起こすことによってアキレス腱炎やアキレス腱周囲炎が発生します。 オーバーユースによるアキレス腱への疲労蓄積が原因です。 単発の強い負荷により腱がその力に耐えきれずに損傷する時は、アキレス腱炎ではなく断裂になる事が多いです。
・オーバーユースによる腱への強い負荷の蓄積
・加齢によりアキレス腱の変性
・ふくらはぎの筋肉の緊張
・足の関節の動きの悪化(捻挫の後遺症や変形性関節症など)
・靴の不適合や偏平足などの足の変形も原因の一つになります。
オーバーユースが主な原因ですので保存療法が原則です。 炎症がある時にはアイシングを徹底します。 微細なアキレス腱の傷は再生する前に運動を再開してしまうと損傷を繰り返し組織が硬くなり、滑らかさが失われた堅いアキレス腱になりますので無理な運動は避けて下さい。
ふくらはぎ筋緊張し柔軟性が損なわれている状態だと腱への負荷が強くかかったままになり、腱へのストレスが高くなるので当院独自の治療方法で筋緊張を緩和します。 その他にも下肢の関節のアライメント調節や足の関節の動きの調節をしアキレス腱への過度のストレスを減少させ炎症の原因を取り除き、足の接地から蹴り出し動作をスムーズにできるように調節します。それだけではなく再発予防の為の筋力トレーニングや生活習慣の指導をしていますのでお気軽にご相談下さい。