椎間板ヘルニアの原因と治療方法
治療ブログ
指先がしびれる? どんな病気なの?
指先がしびれる? どんな病気なの?
・自転車に乗っていると手がしびれてくる
・パソコンのマウスを使っていると指がしびれてくる
・物を持っていると手がしびれてくる
・手をついているとしびれてくる
上記のように「何かを持っていてしびれがでてくる」、「手指を使用していると手指にしびれが出てくる」方は「手根管症候群」という症状かもしれません!!
今回は指のしびれの中で「手根管症候群」についてお話致します。
手根管症候群ってなに?? 手首の手のひら側にある骨と靭帯(じんたい)に囲まれたトンネル部分を手根管といいます。このトンネルの中を、正中神経という指を動かしたり、感覚を感じたりする神経と、9本の指を曲げる筋肉の腱がとおっています。このトンネルの中で神経がなんらかの原因で圧迫を受けて、しびれや痛み、運動障害を引き起こす病気です。
手指の過度の使い過ぎや間違った無理な使い方やケガなどによりおこることが多く、その他に糖尿病や甲状腺機能低下症、アミロイドーシスや妊娠・出産期や更年期の女性に一番多いはっきりした原因もなく発症する特発性手根管症候群は、女性のホルモンの乱れによる滑膜性の腱鞘のむくみが原因と考えられています。手根管の内圧が上がり、圧迫に弱い正中神経が扁平化して症状を呈すると考えられています。
チネル徴候・・・手を外に返し手関節の手のひら側の手根管部を軽く叩打ししびれが誘発される
ファーレンテスト・・・胸の前で腕と肘を90度に曲げて手の甲を合わせて60秒間保持ししびれが誘発される
手根圧迫テスト・・・手首の手のひら側の手根管部を圧迫するとしびれが誘発される
逆ファーレンテスト・・・手関節を手の甲側に目一杯曲げて保持するとしびれてくる
上記のテスト法を行って手指にしびれや痛み、感覚がなくなったりするようなら手根管症候群の可能性が非常に高いのでお早目にご相談ください
1.痛みが強く急性期は、まずは手根管部の炎症をとるために手首の手のひら側の手根管部に症状が強いときにはアイシング
2.超音波や特殊高電圧療法(超音波、複合低周波など)を患部に施し循環をよくし、筋肉の緊張をとります。
3.腕の筋肉の緊張をとるためにマッサージなどの手技療法、反射を利用した運動療法やストレッチなどを施し腕から手指までいく筋肉の緊張を和らげ手根管の内圧をさげます。
4.次に手や腕、肩などの骨の位置のズレや柔軟性を正します。 体の歪みがあると日常生活において手を使うときに無理なストレスがかかり再発の原因になるため、体全体から腕や手指への影響するため姿勢をチェックし各関節、骨に対しての施術を施します。
5.最後に手関節の手根管部やその他での神経の引っ掛かりをとるために神経に対しての特殊療法を行います。新しく難しいテクニックで使用する院は極僅かですが素晴らしい効果です. 日常生活の中でどうしても手指は使うので症状に応じてテーピング療法やサポーターなどで負担がかからないようにし施術を進めていきます。
7.症状が強く、発症してから時間が経っていたりすると手根管部に通る正中神経が麻痺し親指の付け根の筋肉が委縮したり、猿手というのを呈してしまいます。症状が難治性の場合は外科的処置による神経解放術という手術を行いますが、ほとんどは当院の筋肉、骨、神経の各組織に対しての特殊な療法により治ります。 しびれはもちろんですが、少しでも指が朝に浮腫んで力が入りずらいなどの初期症状があるようでしたら手指は使わないことが無いので、症状の悪化が進む前にお早目に受診ください。 当院では局所(手根管部)の症状だけでなく、体全体の歪みから局所にかかってしまっている影響を体の構造やライフスタイルまで考え再発の予防に努めております。