椎間板ヘルニアの原因と治療方法
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鼠径部から脚の外側にかけての痛み! 股関節が悪いの?
鼠径部から脚の外側にかけての痛み! 股関節が悪いの?
今回はあまりお聞きした事もない方もいらっしゃるかと思いますが「大腿外側皮神経痛」というソケイ部から脚の外側、ひどくなると足先まで痛みやしびれが出てくる症状のお話を致します。
大腿外側皮神経痛とは腰から鼠径部(ソケイ部)、脚の外側にかけて通る神経に何らかの障害が起き、痛みやしびれの神経痛を起こすことです。
外側大腿皮神経痛の症状は股関節周辺の痛み、主に鼠径部や大腿(太もも)の外側に出ます。妊婦さんにおいては、妊娠時、胎児が正常な位置にいない場合に、外側大腿皮神経痛としてしびれが出ることもあります。しびれの場所が坐骨神経と大腿皮神経では違いますので鑑別がわかりやすいのですが、股関節や仙腸関節障害など似た症状を呈する疾患もありますので鑑別が必要になります。腰から骨盤の前面を走る外側大腿皮神経を直接圧迫することによって、症状が憎悪します。股関節を伸ばすと神経が引っ張られますので痛みが憎悪し、また反対に深く股関節を曲げることでも鼠径部で神経が圧迫されますので痛みやしびれが憎悪します。
外側大腿皮神経痛の原因はソケイ靭帯と呼ばれる骨盤部の靭帯によって神経が圧迫され神経痛が起きます。また骨盤の前側の筋肉の過剰な緊張により骨盤や股関節の位置がズレて、神経にストレスが加わり痛みやしびれを引き起こします。きついズボンや厚手のストッキングを履いていたり、ポッケに物を入れていたりして起こることが多くあります。鼠径部や大腿部(太もも)の外側に知覚異常や神経痛が生じます。
外側大腿皮神経痛の治療は、痛みの原因が神経圧迫ですから、神経圧迫を取り除くような治療が必要になります。骨盤や股関節の矯正が、効果を発揮し根本からの治療になります。体重を減らす事なども必要ですが、きつい服の着用は避け、ズボンのポッケに、物を入れないようにすることも大切です。 骨盤の前側の筋肉の緊張により、骨盤が前側に捻じれ鼠径部(ソケイ部)での神経を圧迫し痛みやしびれを起こすことがほとんどですので、骨盤部や股関節部の矯正が必要になります。 人間は二足歩行の動物ですから立っている時や歩く時の骨盤、股関節の重心のかかり方や動き方を分析したうえで矯正を行うことが大切になります。 少し細かく説明させていただくと、関節というのは骨と骨のつなぎ目をいいます。関節の機能として身体を動かすこと、体を支えることが主な役割になります。そして日常生活の中などにおいての体への悪い習慣などが骨盤を歪ませたり、筋力が弱くなったりし、骨盤や骨格は歪んでくるのです。 骨盤、背骨の歪みにより神経の伝導が弱くなり、筋力が弱くなることも多くあります。こういった場合はいくら筋力トレーニングをしても筋肉は回復してきません。ですから背骨、骨格のズレや関節の柔軟性などの機能を改善したうえでないとトレーニングは効果的に発揮できないので骨格矯正は必要不可欠となってきます。 筋肉がただ弱くなっているのか、歪みにより筋力が発揮できない状態になっているのか、背骨や骨格の歪みや関節の柔軟性はどのように低下しているのかを分析し、それぞれの部分への矯正やトレーニングが必要になります。 一概に一つの症状に対して悪くなっている原因は同じですが皆、日常生活での体の使い方や筋力量、運動量、睡眠量など違いますからそれぞれの患者様の状態に合わせて施術を行うことが大切になります。
大腿外側皮神経痛で多くは、骨盤は前側に捻じれ股関節も内捻じれになり、そして膝から下は外捻じれに足の骨はそれを補正するようにズレてきます。そして体重、重力を支える骨という柱が曲がることで、骨での支えが弱くなり筋肉に負担がかかり更に骨盤、股関節などの骨格のズレをきたします。そしてソケイ部で神経を圧迫し神経痛を起こします。
当院での骨格、背骨の矯正法の一つにトムソンベットという、特殊なベッドでの矯正法があります。このベッドは、矯正時「ガタン」とややおおきな音がしますが、実際は患者さんへの負担がない弱い力で、且つ正確に矯正部分ができる素晴らしいものです。 その他に筋肉へ運動を加えながら矯正していく運動併用モビライゼーション、マリガンテクニックといって世界のスタンダートで海外の多くの治療家が使っている運動させながら関節を操作することで脳への正しい背骨や骨盤への位置関係を教えながら矯正をしていく方法などで患者さんに負担なく安全に矯正ができます。症状が発症してから経過の長い方や症状の重い方などの場合は、骨盤や背骨のズレがきつくなっているので、少し刺激の強い「ボキボキ」となる矯正を行うこともあります。 熟練したスタッフが行いますのでお安心下さい。 上記のように当院では患者様のお身体の状態を細かく分析し、日常生活動作等の背景も考え歪みからの神経圧迫、歪みを起こす原因になる筋肉の弱さなどのアンバランスをとる運動療法や生活指導まで行い再発しない状態までの施術を行っております。根本からの改善を行っていきましょう!!
股関節の屈曲、内外旋制限をベルトを使って改善
トムソンベッドでの矯正