椎間板ヘルニアの原因と治療方法
治療ブログ
骨粗鬆症とは?
骨粗鬆症とは?
院で治療をしている患者様から『医者に骨粗しょう症と言われ薬を飲んでいる』『骨がもろくなっているねと言われた』など骨に関するお話をよく耳にします。骨粗しょう症は自覚症状があまりない病気です。背中が丸くなる、身長が縮むといった症状は徐々に起こるため自分自身が病気であると気がつきません。したがって、気がついたときには病状がかなり進行していたということも少なくありません。骨粗しょう症で一番怖いのは骨折です。つまずき転倒して起こる腰の圧迫骨折や手首の骨折は非常に多いです。一度骨折してしまうと日常生活に支障をきたし、その後も背骨が丸くなったり、身長が縮んだり、痛みを伴ったりします。ですから日ごろから細やかな自己チェックが必要になります。また、自治体などが実施する骨密度測定を定期的に利用するのもよいでしょう。骨粗しょう症は早期発見、早期治療が重要なのです。
骨粗しょう症は、その原因によって大きく2つのタイプに分けられます。
1つめは、おもに加齢によって引き起こされるタイプです。これを「原発性骨粗しょう症」といい、骨粗しょう症の多くはこのタイプです。女性の骨密度は18歳くらいでピークに達します。そののち40歳代半ばまではほぼ一定ですが、 50歳前後から急速に低下していきます。骨をつくるのに必要なカルシウムは、腸から吸収されて骨に取り込まれますが、年を取ると腸からのカルシウム吸収が悪くなってしまうのも骨密度低下の原因の1つです。
2つめは、病気や薬の影響で二次的に起こるタイプで、これを「続発性骨粗しょう症」といいます。
続発性骨粗しょう症の場合、まずは原因となる病気の治療や、服用している薬の中止・減量などを検討しなければいけません。そのため、骨粗しょう症が疑われる場合には、どのような原因で発症しているのかを調べ、原発性と続発性との判別を行う必要があります
男性にもみられますが、閉経による女性ホルモンの分泌低下が骨密度を低下させるため、特に女性に多くなります。 こうした生理的な体の変化に加え、遺伝的要因や栄養不良、体を動かさずに過ごすといった生活習慣も、骨粗しょう症の発症に大きく関係していることが分かっています。
女性の場合は、閉経期を迎えて女性ホルモンの分泌が低下しますと急激に骨密度が減り、同年代の男性に比べて骨密度が低くなります。 女性ホルモンの減少が主な原因となっている骨粗しょう症に対しては、女性ホルモン やそれに似た作用のある薬、骨密度を増やす薬などが用いられます。
女性ホルモンと骨からのカルシウム吸収
女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、骨の新陳代謝に際して骨吸収をゆるやかにして骨からカルシウムが溶けだすのを抑制する働きがあります。 閉経後、エストロゲンが減ってしまいますと、骨吸収のスピードが速まるため、骨形成が追いつけずに骨がもろくなってしまうのです。
立ち上がる時や重い物を持つ時に背中や腰が痛む
背中を下にして眠りにくい
ささいなことで骨折した
身長が縮んだ
背中や腰が曲がってきた
骨粗しょう症による骨折では、はっきりした症状がない場合があります。
年をとれば誰でも思い当たることはありそうですが、実はこうした症状の影には骨粗しょう症が隠れていることが多いのです。 こんな症状があったら必ず検査を受けてみましょう。 骨折した人の多くは、骨粗しょう症の一歩手前の“骨量減少”の段階でした
実は骨粗しょう症による骨折というのは、病気が進行して骨がスカスカな状態の人だけに起こるわけではありません。骨粗しょう症性の骨折について調べたアメリカの研究では、骨折した人の多く半分以上(52%)が、骨粗しょう症の一歩手前の”骨量減少”の状態であったと報告されています。 ですから、骨量が減り始めたら、できるだけ早くケアをすることがとても大切なのです。
・バランスの良い食事
カルシウムと、カルシウムの吸収を助けるビタミンDを多く含む食品をとることが大切です。カルシウムは乳製品や大豆製品、小魚、 緑黄野菜、海草などに多く含まれるので毎日の食事で、カルシウム200mg(牛乳1本分)を摂取することを心がけましょう。
・ダイエットに注意
ダイエットをして栄養が不足すると、必要なカルシウムの摂取量も減少します。若い女性が厳しいダイエットをすると、中年以降に骨 量の減少が起こりやすいので必要な栄養素をしっかりととることが大切です。
・日光を浴びる
ビタミンDはカルシウムの吸収を良くする、骨形成に欠かせない成分で、食事からだけではなく、日光浴により皮膚でもつくられま す。夏なら木陰で30分、冬なら手や顔に1時間程度、日に当たることを心がけましょう。
・検査を定期的に受ける
閉経後は、医師に骨の健康状態を評価してもらうことが大切です。骨折リスク評価(FRAXなど)を依頼し、必要と診断された場合 は骨密度検査を受ける。
・骨を強くする運動
骨を丈夫にするために、食事と同じくらい運動が大切になる。若いころに運動をしなかった人は、年齢が高くなると骨が弱くなり、骨折しやすいことが知られている。 若い頃から、30分の運動を週に3~4回行うことを習慣にすると、骨粗鬆症を防げることが出来ます。さらに年齢とともに筋力トレーニングはますます重要になります。なぜなら転倒すると骨折のリスクが高まります。転倒しないようお尻から足の筋力強化が大切になっていきます。
自宅で出来る簡単なトレーニングからプロのスポーツ選手も使用している様々な運動方法を指導できますので当院では年齢や環境など1人1人に合わせた運動指導が可能です。一緒に健康な身体を作りましょう。